初めて教会に行く①
教会に行くには、資格や持ち物は必要?
教会に行くにあたり、まず考えることは何でしょう?
・初心者のわたしなんかが教会に行ってもいいのだろうか?キリスト教の基本や所作の心得を学んだり、何か資格がないと、敷居を跨げない?
・何かマストアイテムがあって、それがなければ行っては行けないのではないか?入場料金がかかる?
・予約をしていないと、行ってはいけない?一見さんお断りだったりする?
そんな心配や不安を感じて、教会を調べることが多いのではないでしょうか?
入場料金や拝観料はなく、無料です。
礼拝に参加するために、必要なお金もありません。よく献金が誤解されることもあるようですが、極端なことを言えば初めて教会に来る人、献金の意味をわかっていない人は無理に献金をしなくてもよいと思っています。献金をしないことによって怒られることもないです。献金についてはまた別の記事で扱いたいと思います。
教会主催のイベントについては別です。例えば、コンサートやこどもイベントなどでチケット代や参加費などが必要になる場合があります。牧師が行うカウンセリングなども場合によってはかかります。
必要な資格も何もありません。
・何か良いことをしている良い人間じゃなければならない?
・社会に役立つ人間じゃないといけない?
・キリスト教について学んでいないとダメ? などを考える必要はありません。
教会は、聖人のような人たちの集まりではなく(もちろんイエス様のきよさを目指してはいますが)、自分の欠けや弱さを知り、神に対しての罪を認めて救いを求める人たちの集まりです。犯罪歴があっても、善いことを何もしていなくても、社会的に価値を見出されていないとしても、教会に来て良いのです。バチが当たるどころか、神様からの愛を受けられます。
これを持っていないといけないアイテムもありません。
必要なものは貸し出し用のものを使わせてもらいましょう。続けて通う意志ができた時に、聖書や讃美歌などのものを購入したらよいと思います。無理矢理に買わせるようなことはありません。教会によっては、聖書を無料でプレゼントしてくれるところもあるでしょう。後でお金を取られる心配はありません。もし心配なら、もらう時に確認して見てください。
聖書には様々な訳があります。カトリック、聖公会、プロテスタントと幅広く監修に携わっているのが『新共同訳』で広く扱われている聖書です。ちなみに、わたしが使っている聖書は『新改訳2017』というものです。もし、あなたがキリスト教主義の学校などに通い、聖書を持っていたとしても、その教会と訳が違う可能性があります。なので、問い合わせ時や受付時に「聖書をお持ちですか?」と聞かれるかもしれませんが、「持っているので、大丈夫です。」と言わずに、「お借りできますか?」と伝えた方が良いかもしれません。訳が違う聖書を頑張って開こうとしても、ページ数や聖書箇所名や文章が違うことがあり、余計にわからなくなったり、テンパってしまったりするかもしれません。通い続けようと思う教会が使っている訳の聖書を使うと良いでしょう。
予約は、基本的に必要ありません。しかし、行こうとしている教会のホームページやSNSがある場合は、そのホームページやSNSなどで情報を得ることができますね。また「問い合わせ」ページがあれば、「日曜の礼拝に行きたいと考えています。教会に行くのが初めてなので、そちらの教会では持ち物や服装で決まっているものはありますか?その他に特別に大事にしていることがありますか?車や自転車を停めておく場所はありますか?」などと尋ねるのも良いでしょう。その返答によって、自分が行くにはハードルが高いと感じるようであれば、別の教会を考えるのも良いでしょう。
コロナ対策も開けている教会が多いと思われ、入場制限や予約が必要なことはないと思うので、特に行く日にちと名前を言わなくても大丈夫だと思います。ただ、教会に入ってからが不安のという方は、日にちと名前を事前に伝えておくと良いでしょう。きちんと行き届いている教会は、受付する際に初めてであることと名前を伝えると「事前にお問い合わせいただいた方ですね。ようこそいらっしゃいました。」などと新来会者として案内してもらえる可能性が高いです。逆に、問い合わせ段階で、教会側の方から来会日と名前を聞かれた場合も同様な理由が多いと思います。しかし、心配な方は、「名前を言う理由は何ですか?」と理由を尋ねてみたり、「名前は伏せたいです。仮名でも良いですか?」と希望を伝えてみても大丈夫です。それでも、仕切りに住所や連絡先や名前などを聞いてくる教会、または問い合わせした後に何度もしつこく連絡が来るような教会は、行かない方が良いかもしれません。
お問い合わせの内容の補足
問い合わせの中に、「服装」??と驚かれる方もいるでしょうか。
教会によっては、
厳かな雰囲気の教会もあり、スーツや被り物といったきっちりとした正装が求められることもあります。
または、ハワイアンな雰囲気の教会だと、アロハシャツにビーサンなどのカジュアルな服装の場合もあります。
基本的には、普段着で大丈夫ですが、事前に聞けるなら聞いておくと、いざ教会に行ったときに周りにいる信者の人たちと場違いな感じにならずに済むかもしれません。ただでさえ、初めてだとアウェイ感が強いと思いますし。
しかし、どの教会にも言えることですが、女性は特に肌の露出が高めのものは避けた方が良いでしょう。先ほど言ったハワイアンな教会ならそういう人もいるのかもしれませんが、礼拝に相応しくという観点と自分の身を守るという意味でも避けた方が無難です。あとは、高価で華美な装飾物はつけて行かないことと、教会内では帽子やサングラスなどをとることなどを意識したら良いかもしれません。マスクは、取らなくても大丈夫な教会も多いと思います。
もし、キリスト教主義の学校に通っている方で、宿題で教会に行かなければならないという学生さんは、制服でも良いです。その方が教会としても、学校の宿題で来た学生さんなんだなとわかって対応してくれるはずです。
駐車場について、無い教会や台数が限られている教会が多いです。もし、自分の乗り物で行きたいと思うなら、近くにパーキングがあるかどうかなど確認が必要になります。教会に駐車場があったとしても、教会員でなければならないという規定や足腰が弱い方が優先であったり、朝早くから教会奉仕をされている方が停めるという暗黙の了解があるかもしれませんので、確認してみてください。
教会の選び方は?
・〇〇教会という名前じゃない教会もある?「〇〇チャペル」「〇〇チャーチ」も教会?
・異端やカルトの教会だったらどうしよう?どう見分けたらいい?
「〇〇チャペル」「〇〇チャーチ」なども教会です。最近は横文字の教会も多いです。教会の教派によっても言い方が変わってきます。だからこそ、ややこしいですし、本当に教会なの?と疑いたくなることもあります。また、異端やカルトにも気をつける必要があります。気を付けると言っても、行ったこともない教会で何を気をつけたら良いのかと困ってしまいますね。その教会のホームページなどで書かれている事柄やその教会の教団名や教会名での口コミや評判を調べられればそれも良いでしょう。同じ「キョウカイ」でも「協会」のつく団体もあります。お間違えないように。なんか変だな?と感じたり、強制されたりマインドコントロールされているように感じたりしたら、異端やカルトであると思います。あなたが初めてということで、教会はこういうものだ、お金を払いなさい、バチや罰を受けないために〇〇しなさい、と脅迫めいたことを押し付けてきたら逃げてください。健全な教会であれば、先に書いたように罪人の集まりではありつつも、人が嫌がることを無理強いはしません。神の愛は、人への愛でもあるからです。
終わりに
教会での振る舞い方
勇気を出して尋ねよう
教会の人はたいてい初めて来てくれた人を歓迎してくれます。しかも、優しく親切です。親切な方が多くても、あなたが手助けが必要な状態なのか、話しかけられたら嫌じゃないかなどと色々と気を使って、手を拱いている場合もあります。緊張すると思いますが、初めてだから色々と教えてほしいとヘルプを出しましょう。助けが必要であるとわかれば、親身になって教えてくれるはずです。困ったことがあれば、勇気を出して尋ねてみてください。聞くことが一番教会を知れると思います。
教会って内輪になりがちなので、初めて来た人にどう接したら良いのかわからない、初めて来た人がどんなことに困るのかわからないこともあります。そうした態度や言動で疎外感を感じてしまう新来者も多いと思います。そんな時には、礼拝前なら受付や案内の方、礼拝後なら牧師先生(聖書の話をする人)に話しかけてみると良いですね。
断り方・帰り方
逆に、その親切と熱心さから、色々とぐいぐいと話しかけられて引いてしまうこともあるかもしれません。もし、あなた自身のことを踏み込まれたくない場合は、話題を教会やキリスト教についての質問に持っていくと、教会の人も自信を持って話せる内容ですし、知識的なことを知りたがっているんだなと思われ、話題がそちらに移ると思います。教会のイベントや交わりや学びに誘われた時には、「続けて通うかどうかはまだわからないので」、「他の教会も見てから検討する」、「今日は次に予定があるので、これで失礼します」などと距離をとってみても大丈夫です。
続き
また続けて、「初めて教会に行く②」として、教会の中に入ってからのこと(入り口、受付、礼拝堂)や礼拝の最中のこと(献金や賛美や聖餐式)などについても投稿していけたらと思います。